高島忠夫を支えた家族の絆
昨夜(6月26日)日本テレビ系列で放送されたドキュメンタリードラマ「うつへの復讐~絶望からの復活~」。
「うつ」という明るくないテーマながら、芸能界きっての仲良しファミリーとして知られる高島家を襲った悲劇ということでチャネルを合わせた。
この作品は、1998年に68歳でうつ病を発症した俳優の高島忠夫と、妻・寿美花代、息子の政宏、政伸一家4人の6年間に及ぶ壮絶な闘病の過程を描いていた。
自室の雨戸を閉め切って、一日の大半をベッドで過ごし、部屋を出るのは食事の時だけ・・・うつ病の衝撃的な症状、忠夫が作ったワケの分からない借金の恐怖、一向に改善の兆しもないことから増大する家族のストレス、不安――。
番組は、本人や家族のインタビューを交え、大黒柱である忠夫のうつ病が原因で、幸せな家庭が否応なく叩き込まれた地獄のように悲惨な状況、そして回復への道を赤裸々に描いた。
自殺者増加の背景として、うつ病など精神性疾患の広がりが社会問題化している現状に、夫妻は「少しでも変だなと思ったら、悩んでいないですぐに専門医に相談してほしい」と口をそろえる。そして、長く苦しかった闘病体験を番組で語ることが、今、うつで苦しんでいる人やその家族に少しでも役立てばと願っている。
番組内では、専門医の話も加えていたが、うつ病の症状と対処法は千差万別だという。
忠夫自身は、テレビで放映されたがん患者の闘病記を見たことなどがきっかけで、生きる気力を回復した。
そして、ストレスや不安やらで自らもうつ症状を呈しながら、長期間、夫を支え続けた寿美との固い絆と夫婦愛。2人の息子も、仕事の合間を縫って父母を気遣い、支えた。
ドラマでは、高島忠夫役を松方弘樹、妻・寿美花代役を高橋惠子がそれぞれ好演した。
そして、番組の中で矢野真紀が歌う(「窓」作詞:さだまさし 作曲:寺岡呼人)が心に響いた。
「いつでもそばにいるよ 今までもこれからも 大丈夫 二人の歩幅で少しずつ歩こう 頑張りすぎないで でも、決してあきらめないで・・・」。
歌詞がこの番組のテーマにしっかりマッチしている。高島忠夫の心の病も、最後は妻と息子の支えで克服した。

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